残業で退社時間が遅くなった時、警備員さんに断りの電話を入れたことはありませんか。
今はどの企業でも残業届けを出さないと居残りができないようになっていて、その日どの部屋を何時まで使うかなどをあらかじめ警備室に伝えておくことが一般的です。
使っている部屋はセキュリティがかからない状態になりますから、警備員さんとしては社員が帰るまでは鍵はかけられません。
これは、いろいろな人の仕事に影響することなのです。
もちろん、各社によってその対応方法は分かれており、カードでロックする形式の場合は、セキュリティの関係も同時にチェックするので、残業で遅くなっても退社時に警備員さんに告げておけば問題なく過ごすことができます。
たくさんの人が防犯を意識するようになり、今はどの会社でも鍵を企業活動の中で大切なものとして意識するようになりました。
私たち自身がビルの戸締りをするわけではなく、専門の警備員さんが戸締りチェックをするわけですが、彼らはプロですから、ある程度しっかりしたスケジュールと管理体制で勤務をしています。
だいたいチームで行動する彼らは、巡回といって、建物すべての戸締りをチェックする活動を毎日行っているのです。
私たちは昼間しか会社に居ませんが、彼らはたいてい夜しか会社にいません。
それは、住み分けというか、仕事の領分が違うからです。
重要な機密などがある部署は、会社の中でも普段から限られた人しか入ることができません。
ここは特別なパスワードが必要だったり、声紋認証、指紋認証などが行われ、映画さながらのセキュリティ体制が敷かれています。
これにはそうするだけの意味があり、重要なことがその空間には秘められているのです。
興味本位でそこに立ち入ることはできませんが、会社の中でも重要な部署に居る人はパスワードを知っており、そこに立ち入ることができます。
私たちは企業活動の中で、知らず知らずのうちにセキュリティに関して深い関わりを持っているのです。